小さな嫉妬の代償

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その後、2人でシャワーを浴びた。 今日は宏実さんの家にお泊まりだ。 明日はまた2人とも仕事だから、 宏実さんの家から一緒に出勤する。 髪を乾かして、一緒にベッドに入る。 「ねぇ、莉那。今日はなんで自分がしたいなんて言い出したの?」 「 えっ」 横になった途端、唐突にそう聞かれた。 ……何故、か。 「 だって……宏実さんが可愛かったから」 「 …そっ、そうなんだ」 宏実さんをチラッと見ると、照れて真っ赤になってる。じわじわと、何とも言えない感覚がして胸が熱くなる。 「 ……宏実さん」 「 ん?」 「 ……また、次も私がしたいです」 「 ……へ? なっ、なんで?」 真剣にそう言う私を、焦ったように見つめる宏実さん。
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