終局

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
3億円を懸けた決死の麻雀バトル。勝負は日没から始まり、夜明けの太陽の光が窓から差し込めば終了だ。 開始6時間を過ぎて、遂に俺にもツキが回ってきた。 配牌の時点で白が揃い、7巡目で發を鳴いた。11巡目に2枚目の中を引いてテンパイ。もう1枚、中が出れば大三元の完成だ。 対面の男はしきりに俺を警戒しながら、ツモ牌の中を切る。 ロン! 叫ぼうとした時、パトカーのサイレンがけたたましく鳴り響き、サーチライトが照射される。まぶしさに顔を歪めて、対面の男がつぶやく。 「窓から光が…終了の合図だ。」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!