存在価値

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「相変わらず気の強いお姫様だな、、」 昴はそう言葉を吐き捨てると 自分の手首から血を吸いあげ、強引に亜美の口を塞いだ 「んっ!」 そして、亜美の口を舌でこじ開け 自らの血を流し込む 亜美が抵抗しようと 昴の胸元を推しかえすも、叶うはずもない 口の中に流し込まれたものに 亜美の本能は抗えない 身体がじょじょに熱をもちはじめる それと同時に亜美を襲う嫌悪感 「ん、、っ、、や、、やっ」 やっとの思いで亜美は昴を 押しかえした 離れた口元からは、血が零れた 「ごほっ」 内部から食らうような なんとも言えない嫌悪感に亜美はもがき 苦痛の表情を浮かべた 「くっ、、はぁ、、げほっ」 昴は自らの口元の血を指で拭うと 口角を上げ亜美を見下ろして言葉を吐き捨てる 「くすっ、、いいざまだね」 吸血鬼を狩るハンター その血は 吸血鬼にとって、、、 猛毒になる、、、 身体の内側から 吸血鬼を蝕んでいく
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