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窓際のあの子
職員室に入った俺はさやか先生の所に行った。さやか先生の所に行くと、さやか先生は俺に気付いた。
さやか先生「戻りましたか?人気者ですね!羨ましいです。」
明「すみません。呼び止められて戻るの遅くなりました。」
さやか先生「いえ!大丈夫ですよ!私も男に生まれたかったな……多分人生楽しいでしょうね……」
明「いえ、大変なことも多いですよ!」
さやか先生「そうなんですか?」
明「結構色んな所で捕まるし、友達と外も歩けないし……」
さやか「ふーん……1日でいいから経験してみたいですね……」
さやか先生は目を合わせずに話している。どうやらまだ慣れてないみたいだ。
さやか先生「あっ!そうそう。五十嵐君の席はここよ!」
明「あっ!さやか先生の隣ですね!」
さやか先生「そうよ!あとこれも見ておいて!」
明「なんですか?」
さやか先生「出席簿と座席表よ!早くみんなの名前覚えてね!」
明「わかりました。」
明は自分の机に座りクラス表を見た。
明「…………」
自然と二人を探してしまう。水野あゆみ…………倉田まい…………あゆみは廊下側から4列目の一番後ろ。まいは一番廊下側の後ろから3番目。
そうだ……あの子は……明はふとあの窓際の女性を思い出した。
明「…………えっ?」
一番窓側の後ろから2番目……その席は…………
明「…………何も書いてない!!何で!」
さやか先生「そろそろ次の授業ですよ!準備して下さい。」
明「は……はい……わかりました。」
明は次の授業の準備をした。先生と違い明は教育実習生の為、さやか先生に付くのではなく、主にクラスの副担任としてクラスにずっといることになった。
次の授業は歴史……歴史の担当の先生は40代後半の眼鏡をかけた先生だった。
後藤「後藤です。よろしく。」
若い先生と違い落ち着いている。後藤先生との会話はそれで終わり、俺と後藤先生は職員室を出た。クラスに移動する間も座席表を見て、俺はみんなの名前を覚えた。
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