第1限目 異端にして最弱

1/26
前へ
/97ページ
次へ

第1限目 異端にして最弱

西暦2081年。 能力者(ギフテッド)と呼ばれる者達が現れ世界が震撼した。 火を操るもの、空を飛ぶもの、触れずに物を動かすもの。それらの能力を神からの贈り物として、総じて【ギフト】と呼称した。 だが、それらが犯罪に使われるのにそう時間はかからなかった。 能力者(ギフテッド)による犯罪は次第に大きくなり国際問題にまで発展する。 この事態に対抗すべく世界は一丸となり、能力者(ギフテッド)たちを管理する機関【ESP’s】を創る。 そして、この機関を大元に各国に学校を建てた。 【ESP’s青城士官学園(せいじょうしかんがくいん)】 この学園もそのひとつだ。 「身体検査が終わりました。能力検査に移ってください」 検査官は言いながら手元のボードに記していく。 「はい」 僕は一言返事をした。 ここは学園の第2検査室。検査室には出入口がふたつあり、今回は入口と出口それぞれ専用となっている。室内は保健室にあるような身長測定器や体重測定器などが順番に並べられ一番奥に人1人入れるカプセルがある。カプセルには横に機械が2つ取り付けられている。さらに、カプセルの2歩前辺りにモニターがひとつその奥が出口専用の扉となる。     
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加