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画面に映し出されている『Of curse』というサイト――T君は数々の女性と友人になっていた。確かに、どの子も驚くほど可愛かった。
「今僕ね、この『ミサキちゃん』と少し良い感じなんだ」
T君が言った「ミサキ」という子は、黒髪のボブヘアーで、色白で目鼻立ちがくっきりとした一際可愛い子だった。
「へー、凄いじゃん。付き合うの?」
「そうなると良いねー。久々に胸がトキめく――」
T君がそこまで言うと、教壇にいる先生が怒りを露わにした。
俺はそっと携帯を返し、T君は姿勢を正した。
少しT君が羨ましくなった俺も、オフコースを始めてみようかなと思った。
「ねぇ、T君…そのSNS、俺を招待してよ」
コソッというと、T君もコソッと言い返した。
「オフコース」
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