日常の一息

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日常の一息

配信が終わり朝を迎え会社へ そんな憂鬱なリアルにもオアシスはある 昼休憩は、コンビニへ 高く尽くし不健康かもだけど 彼女に会いたくて足しげく通った レジカウンター越しの小柄なボブの女の子 名前は、るり 今時、珍しい名前だな 大学生だろうか? 仕事に追われ毎日同じ作業をする俺にとって 休憩時間のひと時にタイプの女の子に会える それだけが唯一の楽しみだった レジで接客されるだけで幸せだった そのひと時をさえぎる様に電話が鳴った 『あっでた!!もしもし!! 久しぶり!!元気してるか!?』 「滝!!久しぶり!! お前も元気か!?」 大学時代からの親友からの電話だった 大学の入学式から知り合ってそこから気が合い トントン拍子で仲良くなった 大学時代は、滝がいないと語れない 彼がいなければ大学を謳歌できなかったかもしれない それほどまでに大事な存在だった 『最近どーよ!?楽しい事とかねーかな?? 毎日の仕事のルーティンに飽き飽きだ』 「僕もそんな感じ!ホントしんどいよなーでも、 僕、息抜きできる場所みつけたんだよ」 『なんだよ!!教えろよ!!』 「spoonって配信アプリなんだけど あっ。ちょっとまってレジ済ますから」しぶりの親友からの電話 しかも自分の好きなアプリの話ができる テンションが上がってしまった タイプの女の子をそっちのけにしてしまった 少し悪い気がした だが、彼女は、客の相手をしているだけだ 謝るのは筋違い 「もしもし!お待たせ!」 お互い長い間、会いもせず連絡もしなかったせいで 積もる話が多くダムが欠陥しそうなほど 話したい だが仕事中 話をする暇などない 急遽、今晩、飲む事になった お互いに目指せ定時あがり 気持ちが急かした 「先輩、書類チェックお願いします」 若い後輩が声をかけてきた 大人しくいかにも飲まなさそうな青少年 「先輩、いい事でもあったんですか?」 いつもなら話かけてこないのに話しかけてきた 「なんで?」 「いや、いつもなら無表情なのに・・・・ 今日、ニヤニヤしてますよ」 恥ずかしくなり手で口元を隠す 「先輩もそんな顔する時あるんですね」 「うっせーな!ほら、書類、おっけーだぞ」 少しふてくされた顔になったしまった 「先輩、飲みにいかないんですか?」 「今日、行くけど?」 「えっ!?連れて行ってください!!!」
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