日常の一息

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滝に相談せずに後輩を連れてきてしまった 滝も気さくな奴だ 相談しなくても大丈夫だろうと気を取り直した 案の定、何も言わなくても滝の対応は早かった 気づいたら二人とも仲良くなっていた 「でだ!!本題に入るぞ!! 昼の電話で言ってたspoonってなんだよ」 「そーですよ!先輩、spoonってなんですか!? 最近、先輩の調子がいいのってそのおかげですか??」 「俺は、いつだって調子いいだろが」 「なにいってるんですか!?俺、先輩の事、 ちょーこわかったんすから!!」 前のめりで主張して来る それに対した滝が何かひっかかると言う顔で 「こいつがこわい!?お前、後輩になにしたんだよ こいつ大学時代は、ムードメーカーでお調子者で通ってたのに」 「俺、全然こわかねーよ」 「そんなのどうでもいいわ!! で、何があった?そのアプリで彼女でもできたか??」 滝は、ニヤニヤしながら聞いて来る 「そんなんじゃなくてさ 人と会話してるのが楽しいんだよ このアプリ 配信者が話しかけてきてリスナーが コメントで応える 何気ないことだけど落ち着くんだよな」 滝は、納得した様に 「ふーん。 大学時代、お前は、人気でお前の周りには、 人が大勢いて話し相手は困らなかった そんなお前がアプリに頼るとは」 後輩が解説する 「昔、あんなに話し相手がいたのに今は、いなくて そんな中、話し相手になってくれるアプリと巡りあえたと・・・」 滝が前のめりで詰め寄った 「で、お前は、配信してねーのかよ」 「俺は、聞き専だからしてない」 「しろよ!俺、人の話に興味ないけど けど、アプリには興味でてきた だから、俺の為に配信しろ!!」 後輩も乗っかってきた 「俺も先輩の配信聴きたいです!! 先輩!やりましょ!!」 地味に嫌な顔をしてしまった 「なんだよその顔は・・・ 俺に任せとけ!!」 何を任せるんだ 「微力ながら俺も手伝います!!」 二人が肩を組んで攻めて来る 「わかった・・・わかったよ 配信するよ けど、俺の配信、誰にも来ないと思うから お前らしかリスナーいねーぞ」 忠告をしても 「いいのいいの!俺は、お前と話せたらいいの!!」 と満面の笑みで応えてきた
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