神、落ちました

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「あの校長話長すぎですよー」  普段長話で有名な部署で鍛えられている沙喜もあの話の長さには耐えられなかったらしい。  ところ変わってここは教室。教室は全て金属で作られていた。まるで、逃げられないようにするために牢獄のような教室に入れられている。  こんなとこにいて人生良くなるのか?  俺と沙喜は運よく同じ1Bに配属されている。なぜ、後輩と同じ学年なんだ。まぁ、沙喜は何をしでかすか分からんからな。監視が必要だ。  今は皆同じクラスになった人と友達を作ろうと既にグループがちらほらできていた。しかし、俺らは不必要な人との関わりを持つのは危険だ。沙喜と友達風に過ごしておけば怪しまれずにすむしな。それぐらいは沙喜もわかっているだろう......。  そう考えてしまった俺がバカだった。ふと、目を離した隙に一つのグループに入って楽しそうに話していた。 「何をやっているんだお前はー!」  思わず叫んでしまっていた。気づいたときには時、既に遅し。クラス中の視線が飛んできていた。 「すいません急に」  一応弁解したが、あちこちで俺を笑う声、ひそひそ話が聞こえる。あぁーーーー。恥ずかしい......。というか目立たないようにしなくちゃいけないのに。 「先輩、どうしたんですか? 急に叫んだりして」 「お前あんまり人と関わるなよ! バレたらどうする!」   出きるだけ小声で話す。 「そんなにこそこそしてた方がかえって怪しまれますよ」  沙喜にまともなことを言われてなにも言い返せない俺。情けない。 「あと、先輩って呼ぶのは変だから略って呼ぶね」  それは仕方ないがやはりムカつく。 「それじゃ略も友達を作って学校に溶け込まなくちゃ」  そう言われて無理やり沙喜もがいたグループに連れていかれる。
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