神、落ちました

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「その人沙喜ちゃんの知り合いだったんだー」 「さっき叫んでた人でしょー」 「大丈夫なのー?」  もうクラスに慣れたのか初対面の人相手に容赦がないなまったく。 「大丈夫だよー。ちょっと緊張してただけだから。ねー!」  ねー! じゃないわ! ムカつくわー、良いよなーそっちは随分と楽しそうに馴染んでいらっしゃるご様子で。 「五坂略です。よろしく」  まぁ、ここまで紹介されちゃあ自己紹介するしかないだろう。 「へえー、略かー面白い名前だねー」  悪かったな面白くて! 「よろしくね、リャックン」  なんか勝手にあだ名がついてしまった。でも、リャックンはないよなー? 「良いねー、リャックン」 「じゃあ、リャックンに決定!」  マジですか。この際逆らうことは不可能だな。仕方ないから了承してやろう。べ、別に気に入ってる訳じゃない。 「私はミルカ・ヒルヴィ。ミルカって呼んでね」  こいつがこのグループの中心みたいだな。 「私はアン=クリスティン・ダールクヴィスト。アンって呼んでちょうだい」  俺にあだ名をつけたやつか。 「私は雪冷花ゆきれいか。武術が得意だ」  ん? なんだこいつ他のやつとは違う気がする。やけに向こうもこっちを警戒してるみたいだし。  まぁ、そのうち分かるか。  他にも数人いたがめんどくさくなってあまり聞いていなかった。
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