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「分かったよ。略」
「は? 何が」
どうせ又くだらないことを言うんだろ。
俺は半ば呆れた風に聞き返す。
「何がって、そりゃこの学校のことに決まってるじゃないですか」
「何だと?」
この短時間で俺よりも早く情報を集めるだと?
普段の行動からは考えられない。
「この学校は勇者を育成する学校らしいですね。しかも、かなり最近に出来たみたいで。勇者の育成を急いでるんじゃないかーって言われています」
「勇者? 何のために? 魔王の復活はまだ先だろ?」
つまり、この世界に何らかの敵が突然出現し、それに対抗すべく、早急に勇者の育成を始めたといったところか。
「そこは良く分からなかったんだけどね。あと、ここでは主に魔法を教えているみたい」
「ここにいる以上俺たちも勇者になる可能性があるわけだ」
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