精霊歌

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 さて、この学校のことは分かりかけてきたが、次はあの雪とかいうやつだな。  あの“新しい友達と仲良くなろうの会”とやらで何か分かるかもしれない。  今日の放課後って言ってたな。  とりあえず行ってみっか。  場所、時間、人数、等々何も聞かされていないんだが......。  俺は沙喜と合流し、会場を目指した。  結局のところ、会場というのはミルカの屋敷だった。彼女はいわゆる上流階級らしく、玄関先で素朴な感じのメイド服を着た――つまりメイド――に出迎えられ、教室ほどの広さの部屋に案内された。そこにはお茶とお菓子が置かれた小さな円形のテーブルがあり、羽毛を使った柔らかく幅の広い椅子が置かれている。応接室だろうか。
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