神、落ちました

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――――地上に目を向けながら、俺は考えた。転生陣の誤作動何て聞いてことがない。昨日も一昨日も特に変わったことはなく、今日だって事故前に八人を異世界へ送り出したが、特に変わったことはなかったはずだ。  それが、午後二回目の転生になって急に魔力が暴走するなんてあり得るのだろうか。いつもと違ったことなんて、後輩の沙喜が手伝いに来てたことぐらいしか思い至らない。沙喜が何かするなんてことは、まず間違いなく無いのでありえないだろう。そもそも沙喜が俺に隠しごとなんて、たとえ天地がひっくり返ろうとすることはないのだから。  では、なぜなのだろうか。と、そんなことを考えていると……
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