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第4話 俺にそっくり
仕方がない。俺の自己紹介をしよう。
人当たりは悪く協調性はない。威張っているやつは大嫌いで、人にあれこれ指示されるのも嫌い。俺の言うことを聞かないやつは死ねば良いと思う。
合理主義者で直感力に優れデータの解析力も高い。だいたいの問題は集めたデータをぽろぽろ見ているだけで分かってしまう。
問題をいつまでも放っておく無能なやつには我慢できないので、いつも優しく罵倒してやることにしている。それなのにどうして俺はいつも嫌われるのだろう。
あったりまえだぁぁ!!! というもう慣れた一斉ツッコみ、乙である。そんな12才である。え? 12才なの、俺?
「あんたはまだ幼少組でしょ。計算力がすごいっていうので、特例でデスクワークな仕事に就かせてもらったんじゃないの」
とハルミが言った。この子たちと俺は幼友達であるそうだ。しかし俺は5才でヤマシタ工房とやらに住み込みで働くようになったため、顔を合わせることはめったになくなった。
そのうち、ハルミは12才で騎士見習いの修行をすることとなり、ますます縁遠くなった、ということだそうだ。
「へぇぇ。俺って神童なのか」
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