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寒さのあまりに目が覚めた。
窓の外を見ると真っ白な雪が積もっていた。
白く真っ白な雪は、あの日を思い出す。
小さい時の残酷な記憶…。
白く真っ白な雪の真ん中に広がる真っ赤な赤い血…。
それは、誰のものなのか分からない…。
無惨にも、その血の中には…見覚えある人物が倒れていた。
そう、大好きで大切で守っていた俺の事を一番に…、理解してくれていた…大切な人…。
だから、俺は真っ白な雪が…嫌いだ。
あの時の事を思い出すから…。
そして、今年も長い…冬が訪れる。
俺の悪夢をよみ覚ます長い冬が…。
END
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