恩師

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「そうそう!次の作品は特にすごいことになるわよ!ぜひ、完成したら読んでみてね!」 「ああ。必ず」 去り際にそう彼女と約束をしたが、結局、私がその作品を読むことは無かった。 なぜなら、彼女は作品を書き上げると、首を吊って自殺したのだ。 しかも、作者の死によって一大スキャンダルとなった彼女の作品は、遺作として世に出版されるはずだったのに、その作品を読んだ彼女の担当編集も急死したことで、そのままお蔵入りとなった。 だから、そこには何が綴ってあったのか?  それは誰にも分からない。 でも・・・ 「あれ?作風変えました?」 私も辿り着くのかもしれない・・
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