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いつもの道、いつもの時間。
チェックスカートの制服を着たあの人が歩いてく。
手にはビニール袋を持っている。その袋を前後にリズミカルに振っている。なるほど、今日はいいことがあったらしい。
もっとよく見ようと首を伸ばしてみた。すると、気配を察したのか、こっちを向いた。
……。
びっくりして隠れてしまった。
あの人は何事もなかったかのように行ってしまった。
ずっと気になってたんだ。
あの人に話しかけてみようか。
友達になってほしいんだ。
今日もあの人がきた。
よし、今日こそは。そっと一歩踏み出した。
「二、ニャー」
「猫ちゃん!やっぱり可愛いーー」
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