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今日の夜は病室の外が騒がしい
僕は布団を頭から被り 耳から声や音を消す
「サヨウナラ....」
泣き声や悲鳴が聞こえるのは隣の病室
同い年の女の子がいた 一度しか話した事はない
話しなと言っても 挨拶程度
昨日までは 隣から女の子の元気な歌声が響いていたが この僕の小さな世界から消えてしまった
ドアが開く音 「○○くんどうしたの大丈夫」看護婦さんが僕の病室にやって来た
自分でも分からないが 僕は大きな声で泣いていたようだ
「隣の部屋の女の子... 何でもない」 僕は聞けなかった
聞いても 本当の事は教えてくれない
「ゴメンね ○○くんが安心して寝られるまで 私ここにいるからね」 そっと優しく手を握ってくれる
静かに僕は眠りにつく
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