優しい嘘

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目を覚まし暗闇の中ベットから体を起こすと兄の声が聞こえた 「おはよう 起きたか 今日は少し風があるけど晴れて気持ちいい天気だぞ」 兄の眠たそうなあくび混じりの声が聞こえてくる 「お兄ちゃん 眠たそうだね 起こしてごめんなさい」 「違うよ 晴れて天気がいいと自然にあくびが出るんだ」 「それより 今日は嬉しいおしらせがあります 短い時間だけど病院の外に出られるんだ 本当は家まで行ければ良いけど この病院から少し遠いから まぁ今日は公園で...ごめんな」 「本当に公園に行けるの 本当に公園に 公園に行けるの」 興奮して僕は同じことを何度も言ってしまった
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