君と私と夢占いと

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君と私と夢占いと

 夕方の図書室。  オレンジ色に染まる静かな空間。  壁にかかった時計の秒針の音が聞こえるほどの静けさ。  こういう時間は凄く良い。  戯れに閲覧室の隅っこで、文庫本などを読んでみたり。 「あ、あの……樫原先輩……」  苗字を呼ばれて顔を上げると、俯き加減な男子がいた。  俯き加減なのは彼が立っていて、私が座っているからかもしれない。  彼はどこかで私の話を聞きつけたのだろう。  意外と有名みたいだ、私の夢占いは。
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