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継承式を終え、撤収する妖精たち、会場の魔族たちも帰路に向かっていた
だが、それでも警備兵は気を抜く事は出来ない、いつ、バルニア城を襲う者が現れるかわからないからだ
「ふぅーっ」
とはいえども、警備兵のミノタウロスたちも安堵していた、無事に継承式を終えた事に
だからこそだ、彼らの目の前に現れた侵入者の異様な姿に驚かされたのは
「なんだ、あれは?」
「人間?」
人型のそれはこちらにゆっくりと近付いてくる、ゆっくりと、ゆっくりと、まるでここが自分の家だと言わんばかりのゆっくりとした足取り、そして、侵入者は彼らに言った
「御苦労さまです。警備兵のお二方」
「誰だ、貴様は!?」
「それ以上近付けば問答無用で排除する!」
「礼儀がなっちゃいないなぁ君たち、私はこの城の本来の主だぞ?先ずはそうだな、……うん、死んでもらおうか?」
「き、貴様は!?」
侵入者は指を鳴らした、その直後、地面から突き出た杭がミノタウロスたちを貫いた
串刺しにされたミノタウロスたちを余所に、侵入者は鼻歌を歌いながらバルニア城に糸も簡単に侵入した
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