真夜中のジョギング走者

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 カーテンの向こうに見える青年は、以前と比べて少し痩せたようだった。  足音も、もうどすっ、じゃない。  せいぜいどす、どすくらいだ。 「へえ、頑張ってるんだ」  私は少し感心した。  私だって年頃の女子だ、ダイエットをしたことくらい、何度もある。  でも、いつも続かない。  飽きっぽい私には、根気の要るダイエットは向いていなかった。  幸いにして、太る体質ではないからいいものの、そうでなかったらきっとおデブちゃんだろう。  だから私は、ダイエットを頑張っている人を少しだけ尊敬している。  それから、私は時々カーテンをめくり、こっそり応援するようになった。
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