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時は同じく立花達‥
「作戦の準備に取り掛かろう。とりあえずこの洋服屋でコレを頼むよ。あとは、魔道具屋でコレらを買ってだね‥」
立花は、ニーナに指示を出す。
「先生、作戦はわかりましたが、涼子様の居場所はどうやって探すのですの?」
ニーナは立花に質問した。
「ニーナくん、それは初歩中の初歩だよ。私は涼子くんの服のリボンの飾りに魔導型の発信機を付けておいたのさ。世界の裏側でも見つけられるよ」
立花は、自信に満ちた表情をした。
「あの、先生‥。言いにくいのですが、魔導型の発信機ってこれのことですわよね?」
ニーナは小さい赤く光った石が付いているリボンを見せた。
「えっ‥‥‥‥‥ニーナくん?」
立花の目が点になる。
「フィリップに吹き飛ばされたときに無意識にリボンを掴んでいたみたいですわ‥。本当に申し訳ありませんですわ」
ニーナは目に涙をいっぱいに溜めている。
「それは困ったことになったねぇ。まあ、居場所は私が何とか見つけるよ。とりあえず、涙を拭いて買い物に行ってくれたまえ」
立花はニーナに買い物を頼んだ。
「承知‥いたしましたわ‥。先生、本当に大丈夫ですの?」
ニーナは心配する。
「任せなさい。問題ないさ」
立花はニーナを買い物に行かせた。
「さあて、そうは行ったものの‥どうしようかねぇ」
立花はノープランだった。
約束の時間まで後、21時間50分
第28話に続く
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