第30話:取り引きと幸せと小細工

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場面は立花達に戻る 「デス・ポイントだと、確かなのか?あんな場所を潜伏先に選ぶなんて頭がおかしいとしか思えないが」 レオンは立花の話を聞いて答えた。 「その点は間違いないと断言するよ。まあ彼の性格上敢えての選択だろうねぇ。そしておそらくこの場所こそがフィリップの居場所だね」 立花は地図の印を指差す。 「ここまで行くのは、いくら君が強いからって中々しんどいよねぇ。ここで提案なんだが、潜伏先までは我々と同行しないか?もちろん仲間になるって訳じゃない。お互いに利用し合おうじゃあないか」 立花はレオンに提案する。 「‥‥まあ、いいだろう。足を引っ張ったら、容赦なく置いていくからな。そうならないように最低限の努力はしてもらいたいね」 レオンは不機嫌な態度だったが同意した。 「思ったより聞き分けが良くて助かるよ。その様子だと、君もプライドがかなり傷つけられたんだねぇ」 立花は髭を触りながら言った。 「余計なお世話だ。しかしこの距離を進むとなると、今すぐ出発しなくてはならないな。お前たちは人質救出の時間制限があるのだろう?」 レオンは地図を見て言った。
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