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場面は立花達に戻る
「デス・ポイントだと、確かなのか?あんな場所を潜伏先に選ぶなんて頭がおかしいとしか思えないが」
レオンは立花の話を聞いて答えた。
「その点は間違いないと断言するよ。まあ彼の性格上敢えての選択だろうねぇ。そしておそらくこの場所こそがフィリップの居場所だね」
立花は地図の印を指差す。
「ここまで行くのは、いくら君が強いからって中々しんどいよねぇ。ここで提案なんだが、潜伏先までは我々と同行しないか?もちろん仲間になるって訳じゃない。お互いに利用し合おうじゃあないか」
立花はレオンに提案する。
「‥‥まあ、いいだろう。足を引っ張ったら、容赦なく置いていくからな。そうならないように最低限の努力はしてもらいたいね」
レオンは不機嫌な態度だったが同意した。
「思ったより聞き分けが良くて助かるよ。その様子だと、君もプライドがかなり傷つけられたんだねぇ」
立花は髭を触りながら言った。
「余計なお世話だ。しかしこの距離を進むとなると、今すぐ出発しなくてはならないな。お前たちは人質救出の時間制限があるのだろう?」
レオンは地図を見て言った。
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