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「君から最初に教えて貰いたいことは、決まっているんだ。誰を探してココまで来たのかということ。恐らくは恋人か‥それとも父親‥」
立花が言い終わらないうちに、あたしは『はっとした表情』をしてしまったらしい。
「どうかな、当たってるかい?」
立花は相変わらず髭を触りながら、自信に満ち溢れた表情していた。
「父親です。」
あたしははっきりと答えた。
「よろしい。じゃあ覚えてる範囲で良いから、お父さんが居なくなってからココに来るまでのことを話してごらん」
立花にそう促されて、あたしは頷いた。
そして、ゆっくり記憶の中を辿ってみたのだった。
第2話に続く
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