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「あれはニーナの得意な奥義の1つだよ。彼女はセイファー流剣術の達人なんだ。奥義を使ったってことはあのモンスターは中々強い方だねぇ」
立花はあたしに解説する。
無限の蛇に襲われたヒドラは無惨に悲鳴を上げて、1つの首も残らず切り落とされていった。
あたしは、思わず目をそらした。
「無理もない。誰だって見たくないさ。無論ニーナもね」
立花は肩に手を置いて、優しく呟いた。
モンスターを倒したときのニーナの表情はどこか虚しそうだった。
何はともあれ、あたし達はニーナの活躍もあり、夕方前にはシンポート王国の国境に着いた。
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