第15話:シャンパンと緑色とお手柄

2/4
339人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
同じく幼馴染のケイト=マハラに彼について聞いてみる。 「ガルシアさんですか?悪い人では無かったです。去年、私は結婚したのですが、夫は彼の紹介で知り合いました。まあ私の結婚はあまり喜んでくれませんでしたが。あと、最近は交友関係が広いことをよく自慢していましたね」 最後に最も付き合いが長いというクラウド=タイガーヘッドに話を聞いてみた。 「色々変な噂はあったけどよぉ、ただ頑張り屋なだけなんだ。必死になる方向性を間違えちまうことが多かったから、よく喧嘩はしていたぜ。やっぱり筋が通らないこと言われると、俺も許せないからな。だけど、殺そうとなんて考えたことはない。本当だ」 立花は一通りガルシアの人物像を質問して回った。 質問が終わった後、立花はガルシア最後に飲んだシャンパンに目を付けた。 「これをノーマン氏は最後に飲まれてましたよねぇ」 「まさか、それに毒が?でもそれはガルシアが自分で持ってきたものだぜ。俺も同じものを貰ったからな」 クラウドがそう答えると、ケイトも頷く。
/278ページ

最初のコメントを投稿しよう!