第16話:絶叫と拘束と宣言

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「この会場に来たとき、ポケットに入れた覚えのない紙が入っていたんだ。それにはこう書かれていた【お前は今日毒殺される。何も食べるな飲むな】と‥。こんなことを後から言ったら疑われると思ったから黙っていたんだ。ほらっこの紙だ。」 クラウドはポケットから紙を渡す。 「ふむふむ、やっぱり‥」 立花は、知っていたような口ぶりをした。 「納得しました。貴方が、なぜ何もパーティーで食べなかったのか、最初に毒殺という言葉を吐いたのか」 立花は、メモを大事に保存しようと袋に入れる。 「しかし、そもそもの話に戻るが、ガルシアくんだけを狙って毒殺するだなんてそんな芸当出来るのかね?」 スタンレーは疑問を出した。 「ありますねぇ、ノーマン氏を確実に狙って殺した上で、凶器の毒物を煙のように消す方法が‥」 立花は楽しそうな、表情だった。 「しかも、それを実行出来るのはこの中で一人だけです」 ゆっくりと、立花は【あの人】の前に立つ。 「犯人はあなたですねぇ。ケイト=マハラさん」 立花がケイトに向かって、そう宣言した。 その時、ケイトの目が今までとは別人のような冷たい目に変わったことがあたしの脳裏に焼き付いて離れなかった。 長い夜が終焉へ加速していた。 第17話へ続く
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