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「最初から説明する必要がありますねぇ。そもそも、この会場にノーマン氏は3本のシャンパンを持ってきました。その内の2本は無害なもの、そして最後の1本は毒入り」
立花が指を1本立てて推理を始めた。
「そもそも、ノーマン氏はクラウドさんを殺すためにシャンパンを持ってきたと思われます」
立花の言葉にクラウドは驚く。
「そんなバカな‥」
落ち着きかけたクラウドはまた愕然としていた。
「まあそれは良いのですが‥」
(良くないよ?立花さん)
あたしは心の中でツッコむ。
「確実にクラウドさんを殺して証拠も隠滅したい。ノーマン氏はケイトさんに協力を強要します。おそらく何か脅迫するネタでもあったのでしょうねぇ」
立花が推理を展開していくにつれてケイトの顔色が段々と青白くなったように見えた。
「しかし、ケイトさんはクラウドさんには全く恨みはない。逆にこの状況を利用してノーマン氏の殺害計画を思いつきます。まずはクラウドさんにメモを渡してシャンパンを飲まないように牽制しました」
立花が先程のメモを取り出した。
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