名探偵に憧れてる私は、うっかり異世界で探偵事務所を構えてしまった

第25話:ゲームと師団長と視線

第25話

目を覚ますと、あたしはフィリップに抱えられていた。
「えっ？ちょっと何しているの？」
あたしは驚いて手足をバタバタさせた。

「今からゲームをするのですよ。貴女が景品のね」
フィリップは宙に浮きながら移動している。

「ゲーム？何を言っているか、わかりません」
あたしは、訳がわからなくて泣きたい気分だった。

「今から23時間と45分以内にあなたをジンさん達が取り戻せるかどうか賭けを始めました。中々ないと思いますよ。ゲームの景品になる経験は」
フィリップは上機嫌そうに笑って言った。