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第28話:舌打ちと池とガマガエル
第28話
「それにしても、暇だなあ」
あたしは、部屋でパンを噛ってから特に何もしていなかった。
「フィリップさん、あのー、あたし晩御飯作りましょうか?」
あたしはフィリップに言う。
「‥‥。静かにしなさいと言いませんでしたっけ。貴女は、僕のお情けで生かされているのですよ。何なら今すぐ殺しましょうか?」
フィリップはあたしを睨んで言った。
「でもそれだと、ルール違反で立花さんの勝ちですよねー」
あたしは自信満々で言った。
「ちっ」
フィリップは舌打ちして黙ってしまった。
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