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第29話:魔力の波動と緋色の筒とデス・ポイント
第29話
「何故、こんなところにいらっしゃいますの?お兄様‥」
ニーナは驚き足が震える。
ラボンガマ魔神の亡骸の横にレオンが立っている。
「お前のところのペテン師に用事が出来ただけだ。あの死神が連れていた娘はお前たちの連れだろ?」
レオンは相変わらずの態度であった。
「お兄様、涼子様とフィリップを見ましたの!?」
ニーナはビックリして震えが止まった。
「仕事で奴を探しているんだ。お前たちの知っている情報を聞かせて貰うぞ。ぐっ‥」
レオンはよく見ると、手足を怪我しているようだった。
「まさか、お兄様はフィリップと既に‥」
ニーナは心配そうに話しかけた。
「ちっ、少し油断しただけだ。お前も知ってるだろ?この程度の怪我はすぐに治る。お前たちは死神の居場所を知っているのか?」
レオンの不機嫌そうに、吐き捨てる。
「‥‥‥!?そうですわね。先生は既にフィリップの居場所を特定しているところですわ」
ニーナは少し考えて、レオンの目を見て答える。
「そうか‥それでは僕をあのペテン師のところに連れて行け」
レオンはニーナに同行することとなった。
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