第29話:魔力の波動と緋色の筒とデス・ポイント

1/3
337人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ

第29話:魔力の波動と緋色の筒とデス・ポイント

第29話 「何故、こんなところにいらっしゃいますの?お兄様‥」 ニーナは驚き足が震える。 ラボンガマ魔神の亡骸の横にレオンが立っている。 「お前のところのペテン師に用事が出来ただけだ。あの死神が連れていた娘はお前たちの連れだろ?」 レオンは相変わらずの態度であった。 「お兄様、涼子様とフィリップを見ましたの!?」 ニーナはビックリして震えが止まった。 「仕事で奴を探しているんだ。お前たちの知っている情報を聞かせて貰うぞ。ぐっ‥」 レオンはよく見ると、手足を怪我しているようだった。 「まさか、お兄様はフィリップと既に‥」 ニーナは心配そうに話しかけた。 「ちっ、少し油断しただけだ。お前も知ってるだろ?この程度の怪我はすぐに治る。お前たちは死神の居場所を知っているのか?」 レオンの不機嫌そうに、吐き捨てる。 「‥‥‥!?そうですわね。先生は既にフィリップの居場所を特定しているところですわ」 ニーナは少し考えて、レオンの目を見て答える。 「そうか‥それでは僕をあのペテン師のところに連れて行け」 レオンはニーナに同行することとなった。
/278ページ

最初のコメントを投稿しよう!