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第30話:取り引きと幸せと小細工
第30話
「条件だと?僕と取り引きをするつもりか、ペテン師め」
レオンは不愉快そうな声を出した。
「相変わらずの言いようで。しかし、私にはあなたとまで争っている時間は無い。話を聞く気がないなら話すことは何もないねぇ。悪いが、お引取りしてもらいたい」
立花はきっぱりと言った。
「ちっ、仕方がない。話だけは聞いてやる。だけど、馴れ合うつもりは無いから勘違いするなよ」
レオンは悔しそうな顔をして言った。
「よろしい。まずはフィリップの潜伏先だが‥」
立花はレオンに話を始めた。
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