337人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
第15話:シャンパンと緑色とお手柄
第15話
ガルシア=ノーマンは25歳、シンポート王国議会の議員秘書である。
その仕事振りは、上司に忠実すぎるとの評判だった。
彼の幼馴染の1人であるフィリア=トリビアーノは語る。
「昔から立場の上の人間には顔色を伺って、シッポばかり振っていたわ。理不尽な命令にも、必死で従うの。次第に嫌われ者になっていったわ。そりゃあ顔は良かったから、関係のない女にはモテていたけど」
最初のコメントを投稿しよう!