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第22話:兄と老人と忍術
第22話
「兄さん?あの人が、ニーナさんの?」
あたしは、ニーナと顔を見比べた。
(確かに似てるかも)
どこかで会ったような気がしたのも当然だった。
「なんだ落ちこぼれじゃないか。一族の恥さらしが何しに来たんだ」
ニーナの兄らしい男は厳しい顔をしていた。
「そっそれは‥」
ニーナは怯えたような目をしていた。
「そういえば、あのペテン師とは縁を切ったのか?それなら、父上に謝りに行けば許して貰えるかもしれないぞ」
吐き捨てるように、ニーナの兄らしい男は言った。
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