特別番外編『恋するモブ子のドキドキ受け付け業務』②

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まぁ…美しい物は愛でたい心はあるので、九条が現れるとドキドキソワソワして、うっとりしていた。 その時ばかりは、有り得ない夢を一時的に見ていたりする。 「もう諦めちゃいなよ。九条社長は無理よ~」 「野沢センパ…」 仕事終わりに受け付け嬢仲間四人と居酒屋へ。 そこで飲みながら愚痴を溢した華林に、先輩達が慰めの言葉をかける。 「あれだけイイ男だもん。きーっと、すんごい美人の彼女が既に居るのよ~きっと」 「そうそう。夢見てもムダムダ~。社長の顔を拝めるだけ幸せと思わなきゃねぇ」 グダグダとビールや日本酒を飲みながらの慰めに、華林は夢見ていた自分がちょっと可哀想に思えてきて、グスッと泣いた。 泣き始めた華林に、野沢達が次々とお酌していく。 「今日で叶わない恋は忘れるのよ~!」 「は…はいぃっ…ううっ」 「新しい恋を見つけようぜぇ!」 「「「お~!!」」」 酔っ払いながらも自分を気遣ってくれる先輩達に、華林は泣きながら、お礼を言うのだった。
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