特別番外編『恋するモブ子のドキドキ受け付け業務』④

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【オマケ】 華林が就職して二年目。 人事異動があったものの受け付け嬢のメンバーは、相変わらずの四人だった。 代り映えしないと言えばしないのだが、ある意味気が楽で働きやすかった。 今日も今日とて、次々と来訪者がおり目の回る忙しさだ。 人気の企業となれば忙しいのも当たり前で、時にはアポイント無しの飛び込みも居た。 それには断固お断りをしている。 何処の誰かも分からない相手を入れる訳にはいかないのだ。 相変わらず出社する社長の九条を見つめて、先輩達と目の保養をするのが日課だ。 忙しくて他の会社へ行っている日やもしかしたら裏家業の為なのか、来ない日もある。 そんな日は内心ガッカリしつつも、新入社員のイケメンチェックを楽しんでいた。 そんなある日の午後。 いつもの様に電話連絡に対応して、内線へ回してひと息ついた所へ変わった来客があったのだ。 「…学生 ?」
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