0人が本棚に入れています
本棚に追加
これは東南アジア・中国などにも分布し、飛鳥時代においても、猛威をふるっている記録があり、この原因が解明されたのは明治四十五年(一九一二年)になってから、患者に負担が少ない対処療法として薬品が開発されたのは、なんと昭和四十五年(一九七〇年)で、それまでは難病として知られていたそうです。
で、結局、日本で終結宣言が出たのは平成八年(一九九六年)なんですから、農作業というものは、そんな危険と隣りあわせの作業だったんですね。
この病気、皮膚から感染し、まず卵を肝臓などに産み付けるんだそうです。
そののちに黄疸や腹部が大きく膨らむ水(すい)腫脹(しゅちょう)満(まん)などの症状があらわれ、血液を通して脳にまで卵を産み付けて、失語症、けいれん、体の麻痺を引き起こし、患者は排泄さえままならなくなり、最終的にはうわごとを言いながら死亡する。
こんな話を聞きますと、飽食の時代といわれている日本ですが、食糧の大切さをあたらめて感じさせられます。
最初のコメントを投稿しよう!