無言から

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無言から

何事もなかったかのように 言葉を無くした人々 その群れに単語を投げても 酷な事にしかならない うつつになりながら 文字を吐き出せと 急き立てる心に流され ただただ言葉を燃やしてる その灰を風に乗せ 散る様子に酔いつつ 燃やす単語を拾ってた その時 飲み込んだ言葉を このページに貼っていく 言葉を逸した人々の群れは そのまま 言葉を拒み 私の存在を消している それでも私は言葉の松明を絶やさない
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