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「ほんとごめんね、いきなり」 少し破れたストッキングと、コンビニの袋というちょっとツッコミたくなる格好。 「あー、ほんとにやらかしたわ、あたし好きですって言ったらしいよ」 「え、本当に!?」 「あー、酒の力はこわいこわい!ほんとに怖い!あ、これ、ほんの気持ちです二人で食べて」 ひよこの顔のドーム型のケーキ、遠慮なく頂いた。 「てかさ、なんで楓あんなに飲んでたの」 ひよこを口に運ぶ手が止まる。 「え、うーん、なんて言うか女々しいけど、敗北感かな」 自分はそんなに可愛くもないし、お気に入りのワンピースを着たところでそんなに相手にされないしと半ば自暴自棄になった所で、ストップがかかった。 「まぁ、今回のはハズレだったし別にそんなに落ち込まなくていいんじゃない?」 「そうだよ。あのお菓子だけだよ、よかったのは。」 「ほんとにそれ、」 また始まった、2人の合コン感想暴露大会。とろんとしたまどろみの中で、いい感じの雑音が楓を包む。 最後のピーナッツをつまんだ時 「あたしさっきから気になってたことあるんだよね。」 「え、何?」 「いや、楓のこと」 一言で酔いが冷めた。あたしの話題は避けたいところ。
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