嫌よ嫌よも好きのうち!?

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誰よりも傍にいた。 誰よりも信頼していた。 誰よりも時間を共にしていた。 それなのになぜ、僕はハルの嘘を見抜けなかったのか。 自分が、恨めしい。 「・・・僕は、愚か者です。ハルはずっと、僕のために行動してくれていたのに・・・。」 「ようやく分かったのか。・・・ま、遥輝も遥輝で強情なところがあるもんな。」 「ハルと会長は今、どこにいるんですか?」 「葵の部屋だ。アイツ今まで我慢してたから、もう遥輝喰っちまってるかもな。」 ーブツンッ。 臼井和馬の言葉に、僕の中の何かが切れた。 ふざけるな。 ハルに触れていいのは、僕だけだ。 僕以外の人間がハルの綺麗な心に触れるなんて、許せない。 「あ、やべ。敵に塩を送っちゃったか?・・・頑張れ、葵。」
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