嫌よ嫌よも好きのうち!?

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「らっで。」 「だってもくそもあるか。今はあったかいココアでも飲んで少しくらい落ち着け。」 さっきの音の正体はココアだったのか。 甘いココアの匂いに、少しだけ安堵する。 「いだだぎまず。」 「おー。」 ふーふーと息を吹きかけ、十分に冷ましてから一口飲む。 飲んだ瞬間広がる温かさに、また泣きそうになった。 「おいじい。」 「そうか。」 ふわり。 そう形容するのがとても合う笑顔で会長が笑い、俺の涙が引っ込んだ。 あの俺様の代名詞である会長が、あんな優しく笑うなんて・・・。 いや、会長は優しいか。 書類の時も今も、俺のために動いてくれた。
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