君色に染まる。

13/13
前へ
/22ページ
次へ
「七海が好きだよ。あの日からもずっと」 「私も葉月くんが好きだよ。あの日からもずっと」 「あ、また気が合った」 「ふふっ、ほんとだ…」 私達を照らす光はないけれど、そのまま確かめ合うように7年ぶりのキスをした。 綺麗な恋が儚く散ったこの季節が嫌いだった。 でもきっと、今年はまた好きになる。 あなたが私の隣にいてくれるだけで、私の毎日はキラキラ輝くの。 むせ返るような暑さも、 じんわりと浮かぶ汗も、 容赦無く照りつける太陽だって。 全部、全部、愛おしく思えるよ。 だから… 「葉月くん、二人でもう一度あの夏をやり直そう」 夏色リスタート/終
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加