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 私は佐々木瞳。私のクラスには佐々木が2人いる。私は普段、佐々木ちゃん、もしくは佐々木の面白くない方とか言われたりする。  私はもう一人の彼、佐々木くんが気になっている。いやラブとか好きとか愛してるとかでなく。“気になる”なのだ。ここ大事。  彼はとても変わっている。どのくらい変かというと、うまく言えないが、彼はまず自分が生きていることすら疑っている、と予想する。  佐々木くんは常に疑っている。ここの現世とか現実とか、そうゆうカテゴリ的なもの。 「ねえ、佐々木くん」 私は今まで遠巻きに見ていた彼に初めて接触を試みて見ることにした。 「なんだい?佐々木ちゃん。珍しいじゃないか、君の方から声をかけてくるなんて」 「いつも何で疑ってるの?」 「疑問を持つこと、それは人間の進化の一歩だと思わないか?」 やっぱり謎な回答が来た。 「私、佐々木くんが見てる景色がどうなってるか、気になるなぁ」 「おめでとう。佐々木ちゃん。さては君も疑問を持つ同志だね?」 「いや、そうゆうわけじゃないんだけど。私ごく普通の一般的な人間だし。」 「でも君は僕に疑問を持った。喜ばしきことかな。君は“普通”ではないよ」 うんうん、と彼は頷く。     
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