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時刻は2時を回っている。出るわけないかと思っていたら、
「はい、もしもし」
意外にもあさっり繋がった。
「なんでこの時間に起きてんだよ?」
「……だいたいこの時間はふつーに起きてますよ。今は絶賛ゲーム中です!」
楽しそうで何よりだな、こんちくしょーが!
内心、毒づきながらも俺は話を進める。
「……お楽しみ中に申し訳ないんだが、明日時間空けられるか?」
「ええぇぇぇ~っ?!なんですか、なんですか、もしかしてデートのお誘いですかぁ?」
こいつ、完全に深夜のテンションだな。
「お前に相談したいことがあるんだ。明日、俺の部屋に来てくれないか?」
「再会して早々に家に招待されるとか……これはもう私に気があるってことで間違いないですよね」
ウザいな、こいつ……。
「……いいから四の五の言わずに来い!」
それだけ言って、俺は通話を一方的に切った。
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