1話 ここって事故物件ですよね?

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 時刻は2時を回っている。出るわけないかと思っていたら、 「はい、もしもし」  意外にもあさっり繋がった。 「なんでこの時間に起きてんだよ?」 「……だいたいこの時間はふつーに起きてますよ。今は絶賛ゲーム中です!」    楽しそうで何よりだな、こんちくしょーが!  内心、毒づきながらも俺は話を進める。 「……お楽しみ中に申し訳ないんだが、明日時間空けられるか?」 「ええぇぇぇ~っ?!なんですか、なんですか、もしかしてデートのお誘いですかぁ?」    こいつ、完全に深夜のテンションだな。 「お前に相談したいことがあるんだ。明日、俺の部屋に来てくれないか?」 「再会して早々に家に招待されるとか……これはもう私に気があるってことで間違いないですよね」  ウザいな、こいつ……。 「……いいから四の五の言わずに来い!」  それだけ言って、俺は通話を一方的に切った。
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