さんふらわあで抱きしめて!2

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その後何度か、夏が終わらぬうちにメイを訪ねた。 だが、私は働くメイをガラス越しにこっそり見るだけで、店のドアを開けてメイと会おうと、自然と思わなくなっていた。 「あ、ひまわり。あれは私が大好きな花。メイ、家族とはまた楽しくやれてるのね、私がひまわりを好きなこと、知ってるはず。」 その日も、私は一人海へと向かった。 『私が、会いに行けば行くほど、逆にメイの気持ちを逆なでしたり、混乱させてしまっていたんだね。 ごめんねメイ。 そうだよね。 だけど、メイがカオルちゃんだってことが、私はすごく嬉しかった。 カオルちゃんにまた、こうして会えたことが、マモルくんに会えた時と同じくらいに嬉しくて。 でももう、来ないね。本当に、ごめんなさい。 今まで、わからなくて、わかってあげられなくて、顔何度も見せちゃって、ごめんね。 辛かったよね。 もう、許してくれなくてもいいよ。 メイ、カオルちゃん。ずっとずっと幸せでいてね』 その日はもう、子供達の夏休みも終わっていて、海にいてもばったりリオとレイに会うこともない。 「そろそろ、涼しくなるかな・・・」夏はもう終わろうとしていた。 「うーみーー!!大好きだーーー!!」私はまた叫び始めた。 「ばかやろー!私はばかーーー!私はそんなこともわかんなかったのーーー!私がーメイが心配だからってーー、会いに行ったらー、メイは困っちゃうでしょーー!もう行っちゃダメーーーーー!!もう行かなーーーーい!・・もう、行かないから」 私は、海に向かって気がすむまで叫び、気がすむまで泣いた。 しばらく砂浜に座って、水平線より遠くを見ていた。空の色は紺色になり、どんどん暗くなっていく。
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