さんふらわあで抱きしめて!2

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次に会えたのはカオルの高校1年の夏休み、マモルがお盆を避けて都内に出て来たのだ。 カオルの希望で原宿へ行き、クレープを食べながら歩いたり、当時流行っていたアイドルの生写真を何枚も購入したりした。 こうして楽しい交際は、2人の距離に関わらず続き、カオルが高校を卒業するとマモルと結婚し、カオルは高知で暮らし始めた。 カオルは19、マモルは27だった。当時はまだ年の差婚も流行っておらず、8つ離れての結婚だったが、特に誰に反対されることもなくすんなりとできたありがたい結婚だった。 ここまでマモルは話すと、メイの顔を見た。 メイは落ち着いてユウリの話を聞いていた。 「それから、僕らはいろいろなことがあったんだ」 マモルは、自分達になかなか子供ができない時期があり、その時遊び呆け、家に帰る時間がどんどん遅くなっていったこと、それによりカオルの信頼を失っていったこと、何度も反省をし、カオルの信頼を取り戻すために剃髪し、それを一生続ける約束までしたこと等話した。 それと同時にマモルは会社の異動が多く、四国内のみならず、単身赴任生活11年目にしてとうとう上野という遠い地への異動が決まってしまった。 カオルからの信頼は取り戻せていないままの異動だった。 上野での生活がまだ馴染めないそんな矢先、マモルはSNS内の私からのメッセージに気がついた。 それは私が送ってから、1年半経っていた。
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