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ガオー!!!
「チッ しぶといトカゲやなぁ」
俺がベタにドラゴンと戦っていると…。
ガオー!!! ボー
「いくで 火を吐くトカ「勇者様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
へぇっ!?!?!?!?!?
「お任せ下さい(///◇///)」
「ぇ、ぃゃ 待っΣ( ̄皿 ̄;;」
「行きますよ! アクアトルネード★☆★」
水が渦を巻いて 大きな柱の様になり
その水の柱はドラゴンをあっという間に飲み込んだ。
「ぁ…ぁ…」
「勇者様! お怪我はありませんか!?」
「大きな傷を負ったわ…」
「えぇ!?どこですか!?見せて下さい!」
「勇者のプライドがズタズタや…」
「プライド…が?」
「はぁ…」
この国のお姫様は 俺よりも強い。きっと。
いつもは 控えめで オロオロしていて頼り無い。
にも関わらず!!!
「姫!!! いっつも言ってるやろがぁ!!!」
「は、はい…申し訳ありません」
「何回目やねん!!! 何で人が戦ってる時に姫が参戦しに来るねん!」
このお姫様は 俺が戦っている場所を見つけ出し
先程の様に 強めの魔術で相手を倒してしまう…。
この国の姫が。
「ですが」
「ですがやないねん!!!」
「勇者様にもしもの事があったら 私は…」
「はぁ…お姫様に助けられる勇者なんて情けない」
「そんな事はありません!!!」
「あるねん!!!」
有難い事に。
この姫は俺を好いてくれている様で…。
だから 毎度 毎度 俺を助けに来てしまうそうだ。
「俺 この国にいるか?」
「はい!」
「あんただけで充分やろ」
「そんな事はありません!!!」
「だから あるねん…」
勇者と名乗れる様な事をやった試しがない。
「勇者様がいるから」
「!?」
手を握られる。
「勇者様がいてくれるから 私は強くなれるんです!!!」
真っ直ぐ目を見て そう言われた…。
「その台詞 俺が言わなあかんやつやからな!!!」
「え(///◇///)」
「ん?」
「それは勇者様も私の事が!!!」
「いや そうゆう意味ちゃう(; ̄Д ̄)」
「 (T^T) 」
このお姫様に勝って初めて。俺は勇者だと名乗れるのだろう…。
「はぁ…転職しよかな」
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