第四十五段階 今更だけど愛ってなんだろ?

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「くれたら?」期待を込めた瞳で見つめ返す尾田。 「そうしたら、尾田の所に行く」 「おお! マジかよ。やったーーーーーー! やったじゃん俺!」 街中に響き渡るような大声で雄たけびを上げる尾田。まるで、満塁サヨナラホームランを打った野球選手かホールインワンを決めたゴルフのプロみたいな喜び方だった。 ガッツポーズを空に向けてする尾田は、やっぱりどこか憎めない男だった。 尾田があれだけ喜んでも、いますぐにどうこうするとか言った訳じゃない。 ―――あくまでも、私をキュンとさせて男を十分に意識させてくれたら……の話だ。それに、澤口さんとの事だってある。確かに女の影がちらつく澤口さんにとって私は、本命では無いかもしれない。クリスマスイヴを一緒に過ごしたものの付き合ってるかと言えば、そうじゃない。私は、澤口さんにとってなんだろう? ただの遊び相手?     
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