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尾田と仲良く外回りの仕事をこなし、尾田はいつも以上にどこへ行っても上機嫌でハイテンション。貴子も笑ってしまうくらいの隠し事の出来ない性格だった。
「なあ、夕飯何食う?」
昼にうどんを食べた後の駅に向かう道で、すぐに尾田が言って来た。
「今、食べたばっかりじゃん。満腹で考えられないよ」
「俺さー、やっぱ体力つけるには肉だと思うわけよ。焼肉行っちゃう?」
ノウテンキな尾田は、いつだって食べ物には貪欲だ。
「焼肉ね。いいけどさー。別に」
「だよな? なあ、知ってるか? 焼肉行くカップルは、もう出来てるんだって話」
歩きながら少し顔を寄せてきて、ニヤつく尾田。こういう時の尾田は決まって……
「俺達も出来てるって思われちゃうかもな」
と、下ネタ的な話をする。
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